スペイン東部の小さな町が、
ここ数年、世界の注目を集めています。
スペインの全17自治州の中でも
圧倒的な渋さを誇るアラゴン地方。
その中で、綺羅星のように輝くアルバラシンを紹介します。
- Step 1 どこにあるの?
- Step 2 基本情報
- Step 3 歴史をサクッと
- Step 4 見所① 必見!見事な旧市街
- Step 5 見所② 城壁から眺める!町の全貌
- Step 6 見所③ 川沿いから見上げる!中世の町
- Step 7 ご当地グルメ
- Step 8 町歩きの目安時間
- Travel Tips 行き方
- Travel Tips その他の実用情報
どこにあるの?
スペイン東部のテルエル県に位置し、
マドリッドから約270 ㎞、バレンシアから約180 ㎞、テルエルから約37㎞ の距離にあります。
- 国|スペイン
- 州|アラゴン
- 県|テルエル
- 群|シエラ・デ・アルバラシン
- 町|アルバラシン
基本情報
- 人口|約1100人
- 標高|1171m
- 地形|旧市街は丘の上に建っており、その下にはグアダラビアル川が天然の堀を成すように静かに流れています。
- 自然|川沿いにはポプラ並木があり、秋の黄葉を楽しめます。初夏は野原にポピーが咲きます。
- 地図|
地図の左側が旧市街地、右側が新市街地です。
旧市街をぐるりと囲む川沿いは断崖になっています。
川に囲まれていない北側は中世の城壁で囲まれています。
天然の要塞のような地の利を活かして生まれた町なのです。
歴史をサクッと
先史時代から人が住んでいた自然豊かな地域です。アルバラシンの近くにはこの時代の壁画が残っています。
8世紀以降のイスラム統治時代を経て、12世紀よりキリスト教の統治が始まります。
13世紀以降はアラゴン連合王国の統治下に入り、司教座が置かれる重要な拠点へと発展しました。
近年はスペインで最も美しい村々の中でも高い人気を誇り、国内外からたくさんの観光客が訪れます。
見所① 必見!見事な旧市街。
一歩足を踏み入れれば、あっという間に中世の町にタイムスリップ。
石畳を歩きながら、赤茶色の伝統家屋の間を進みます。
細い路地が多いので、地図を見ながら歩いても、
どこを歩いているのか、いまいちよく分かりません。
道に迷いながら、気ままにぶらぶらするのがオススメです。
朝・昼・晩、同じ道を何度も歩いても飽きません。
1961年に歴史的記念物に指定されたのも頷ける風情です。
丘の頂上にある塔(Torre del Andador)が築かれたのは10世紀。
城壁は11世紀に起源を持ち、現在の旧市街をぐるりと囲んでいました。
15の塔が連立する現在の姿になったのは、アラゴン連合王国の支配下にあった14世紀のことです。
小さい町ながらも、城壁・広場・見晴台・教会・大聖堂・要塞跡・塔など、
足を止めてじっくり眺めたい見所が満載です。
【 大聖堂を見学しよう! 】
大聖堂内は自由に見学することができないため、見学を希望する場合はガイドツアーに申し込む必要があります。アルバラシンの景観保護活動や文化活動を行うサンタ・マリア財団(Fundación Santa María de Albarracín)がガイドツアーの実施・運営をしています。詳しくはホームページをご覧ください。
見所② 城壁から眺める!町の全貌。
足に自信のある方は、町の北側に聳える城壁まで登ってみましょう。
城壁へ続く細い砂利道を進むうちに、特殊な形をした町が姿を現します。
アルバラシンの代名詞とも言える旧市街の眺望です。
城壁の頂上にある塔(Torre del Andador, 地図①)へ上る場合は、
急こう配の砂利道に十分注意してください。
四季折々に町の周りの景観は姿を変えます。
自然に溶け込む美しいアルバラシンの風景は1年を通して楽しむことができます。
見所③ 川沿いから見上げる!中世の町
高台に位置する旧市街からグアダラビアル川へ下ったところに、
川沿いをぐるりと周る散策路があります。
視線を変えて、崖の下から町の景観を楽しみましょう。
グアダラビアル川を挟んで反対側に位置する斜面に眺望台(地図⑨)があります。
ここからは、水平に広がる旧市街とその奥に連なる城壁を一望することができます。
距離 |1.7㎞
登り標高差|20m
下り標高差|15m
ご当地グルメ
- アルバラシン・チーズ
ワールド・チーズ・アワードで金賞を受賞しているチーズ。羊乳を使用した口当たりの良い、コクのある味が特徴です。町のレストランで注文したり、お土産屋さんで購入することができます。 - テルエルの生ハム
テルエル県で生産されている、原産地呼称が認められた白豚の生ハム。イベリコ豚に比べクセがなく、ほのかな甘みと絶妙な塩気が楽しめます。バルやレストランで是非お試しあれ! - カランダの桃
テルエル県とサラゴサ県の東部で生産される、原産地呼称が認められた黄桃です。しっかりした果肉と程よい甘味、上品な香りが特徴。旬の時期は9月から10月ですが、お土産屋さんなどではシロップ漬けになった瓶なども売っています。
町歩きの目安時間
【 急ぎ足でも 最低1時間 】
小さな町ですが、旧市街の散策には最低1時間は必要です。どこを切り取っても絵になる路地や町角。ついつい足を止めて風景を眺めたり、写真を撮りたくなってしまいます。
【 散策+食事を楽しむなら 最低半日 】
レストランで食事を楽しんだり、お土産屋さんをのんびり見たいという方は少なくとも半日あると時間を気にせず散策を楽しめるでしょう。食事をする場合は、スペインの食事時間(昼食14時~、夕食21時~)に気を付けて、スケジュールを組みましょう。
【 田舎町が好き!町をとことん満喫するなら アルバラシンに泊まろう!】
太陽の動きとともに、刻々と表情を変える町。夕暮れ時、オレンジ色の街灯がともる夜、朝焼けに染まる町を見たいという方には宿泊をオススメします。
行き方
-
バスで行く
テルエル(Teruel)のバスターミナルからアルバラシン行きのバスが発着しています。
往路・復路ともに1日1本のみ。バスで日帰り観光をすることはできません。
日帰り観光の場合は片道もしくは往復タクシーを利用しなければいけません。
テルエル→アルバラシン | アルバラシン→テルエル |
15時 発 15時45分 着 |
8時50分 発 9時45分 着 |
月~土の運行(日曜・祝日は運休) | 月~土の運行(日曜・祝日は運休) |
【 バス情報 】
バス会社|Navarro社
乗り場|5番
乗車券|乗車券売り場では販売されていません。バス乗車時に乗車料金を支払います。
※2021年8月31日現在の運行情報です。
※最新情報はテルエル駅のホームページで確認をしてください。
-
タクシーで行く
スペインの各都市からアクセスすることができます。
主な近隣都市はこちらです。
テルエル Teruel | 約37㎞ |
バレンシア Valencia | 約145㎞ |
クエンカ Cuenca | 約150㎞ |
サラゴサ Zaragoza | 約180㎞ |
マドリッド Madrid | 約270㎞ |
当社のお問い合わせフォームから無料見積もりを承ります。
お気軽にお問い合わせください。
その他の実用情報
- 観光事務所|
Oficina Comarcal de Turismo de la Sierra de Albarracín
Calle de San Antonio, 2, 44100 Albarracín, Teruel
オープン時間 10時~14時、16時~19時
ホームページ https://albarracinturismo.com/ - 飲食店 |町にはレストランやバルが何軒もあります。
- 宿泊施設|旧市街と新市街に宿泊施設があります。
- お祭り |アルバラシンのサンタ・マリア祭(9月8日)、クリスト・デ・ラ・ベガ祭(9月14日)
- 併せて訪ねたい町|テルエル(Teruel)
- 併せて訪ねたいスポット|ピナーレス・デ・ロデーノ (Pinares de Rodeno)
【 ピナーレス・デ・ロデーノ 】
アルバラシンの旧市街から約4.5kmに、景観保護区に指定される「ピナーレス・デ・ロデーノ Pinares de Rodeno」があります。砂岩と赤茶色の礫岩から成る岩壁や松・フユナラ・コナラが茂る自然景観、先史時代の壁画が見所です。いくつかの壁画はユネスコの世界遺産である「イベリア半島の地中海沿岸の岩絵」に登録されています。アルバラシンからはタクシーでアクセスすることができます。
アルバラシンはいかがでしたか?
この町の魅力は何といっても絵になる町並みですね。
歩いているだけで満足できる景観の良さは、スペインの美しい村の中でも際立っています。
アラゴンに立ち寄った際は是非、足を延ばしてみてください!
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