ピレネー山脈

ピレネー山脈

Los Pirineos

スペインとフランスの自然国境

イベリア半島のつけ根に連なり、スペインとフランスの国境を成すピレネーは、四季を通じて世界中から旅人を迎える自然の宝庫です。

春には雪解け水が大地を潤し、夏には高山植物や新緑が山を彩ります。秋にはブナ林やシラカバの黄葉や紅葉が広がり、冬は銀世界に姿を変えます。

人里離れたイメージがありますが、全長480㎞に及ぶ山脈には手つかずの自然はもちろん、村や町があちこちに点在しています。宿泊施設やレストラン、道路網も充実しており、安全・快適に滞在を楽しむことができます。村の散策や、高山植物の鑑賞、ハイキング、スキーなど、楽しみ方も様々です。

  • 基本情報
  • ピレネー見どころ6選
  • 自由に選ぶ旅

ピレネー山脈

ピレネー山脈は、イベリア半島のつけ根、スペインとフランスの間に聳える山脈です。地中海から大西洋まで東西 430 kmに渡り連なり、渓谷、ピーク、川、草原、滝から成る美しい自然景観を形成しています。ひとくちにピレネーといっても、その表情は地域や国をまたいでゆるやかに、表情豊かに変化します。

スペイン・ピレネーはカタルーニャ、アラゴン、ナバラ、バスクの 4 州にまたがり、山脈中央部に位置するアネト峰 (3404m、アラゴン州ウエスカ県) を頂点に、東西へ向かってなだらかな山地を形成しています。州ごとのピレネー山脈の特徴をご紹介しましょう。

ピレネー山脈の地図
ピレネー山脈の地図

 

アラゴン・ピレネーは、山脈中央部に位置します。ピレネーに存在する 3000m を超える 213 峰の内、188 峰がアラゴンに聳えています。最高峰アネト峰が位置することからも分かるように、アラゴン州はピレネーの名峰が集まる地域なのです。その麓には、氷河や川によって浸食された個性豊かな谷がいくつもあります。世界遺産オルデッサ圏谷を筆頭に、ピレネー最大級の大きさを誇るテナ渓谷、サンティアゴ巡礼路が通るアラゴン渓谷、手つかずの自然が残るビエルサ渓谷、スキー場やフランスへの国境超えルートで有名なベナスケ渓谷など、それぞれの谷が固有の文化と景観を持っています。スキー場が多数あるため、道路整備もしっかりとされており、バスや車でのアクセスも安心です。

北スペインの観光スポットであるアラゴンのピレネー山脈に位置するオルデサ国立公園

オルデサ国立公園(アラゴン州)

カタルーニャ・ピレネーは、山脈の全長 430 kmのうち約半分の 220 kmを占めており、中央部から地中海までゆるやかに標高を下げながら豊かな稜線を描いています。アラゴン州とフランスに接する西部の見どころは、独自の歴史と文化を有するアラン谷や世界遺産に登録されるロマネスク建築が点在するボイ谷、3000m 級のピークに囲まれた山上湖を探しに沢山のハイカーが訪れるアイグェストルテス国立公園など、自然と文化を体感することができるスポットです。小国家として知られるアンドラ公国を挟み、東へ進むと、黒松と白樺の森が茂るカディ・モイシェロ自然公園や、登山列車で標高 2000m まで登ることができるヌリア渓谷、唯一無二の地形・生態系を誇るラ・ガロッチャ火山地帯自然公園が位置しています。地中海の温暖な気候の恩恵を受ける植生や生態系が見どころです。地中海に近づくにつれてピレネーの雄大な姿は影を潜め、カダケスなどの海岸線の美しい村々と融合するように海に吸い込まれていきます。

北スペインの観光スポットであるカタルーニャのピレネー山脈に位置するアイグェストルテス国立公園

アイグェストルテス国立公園(カタルーニャ州)

アラゴンの西に位置するナバラ・ピレネーでは、比較的なだらかな山間部に残る手つかずの自然が印象的です。「イラティの森」と呼ばれる美しいブナ林は、ハイキングや森林浴を楽しめる人気スポットです。サンティアゴ巡礼路の中でも特に人気のある「フランス人の道」は、フランスからイバニエタ峠を越え、スペイン最初の宿場町であるロンセスバジェスへと続いています。小さな村が点在する緑豊かなバスタン渓谷、国境を超えて気軽に訪問することができるフレンチ・バスクなど、自然と人びとの暮らしが共存する姿に出会うことでしょう。ルーラル・ツーリズムが盛んな地域としても知られ、伝統家屋を利用した小さなホテルや、伝統的な製法を受け継ぐチーズ工房を訪ねることもできます。

北スペインの観光スポットであるナバラのピレネー山脈に位置するイラティの森

イラティの森(ナバラ州)

バスク・ピレネーは、ナバラ州から大西洋までのわずか 10 km 程のなだらかな丘陵地帯です。地中海から連なる山脈は、この地で大西洋へと沈んでいきます。スペイン・バスクから目と鼻の先にあるフレンチ・バスクでは、登山列車ラ・リューヌが旅人を山頂の展望台へと運びます。標高 905m の山頂からは、スペイン・バスク、大西洋、フレンチ・バスクを一望することができ、ピレネーの稜線が大西洋へと吸い込まれる景色を見ることができます。

観光スポットであるバスクのピレネー山脈に位置するラ・リューヌ登山列車

ラ・リューヌ列車(フレンチ・バスク)

ピレネー山脈の北斜面にあたるフレンチ・ピレネーにも魅力的な場所がたくさんあります。フレンチ・ピレネーでは雨が良く降り、湿潤で緑豊かな景色が広がっています。初夏、山麓の平原や森はしっとりと緑に輝き、残雪を冠した山頂と相まって、美しいコントラストを生み出します。フレンチ・ピレネーの主な見どころには、世界遺産に登録されるガヴァルニー圏谷を含む「ピレネー国立公園」や、ツール・ド・フランスの最難関として知られるトゥールマレ峠、ゴーブ湖などです。また、スペイン側とフランス側を併せて訪ねることで、景観や地形の違いを見つけるのも楽しいでしょう。雨のよく降るフレンチ・ピレネーと、フェーン現象の影響で晴天率が高く、カラッと乾燥しているスペイン・ピレネーは、それぞれに異なる趣があります。フランスでは土砂降りだったのが、スペインへ入った途端に快晴になる、という「ピレネー・マジック」も是非体験してみてください。

ピレネー山脈のフランス側の名所ガヴァルニー圏谷

ガヴァルニー圏谷


基本情報

全長|430 km
最大幅|約 80 km

最高峰|アネト峰 (3404m、スペイン、アラゴン州、ウエスカ県)

国|スペイン、フランス、アンドラ公国

自治州|バスク州、ナバラ州、アラゴン州、カタルーニャ州

ピレネー山脈の地図
アクセス

ウエスカ
高速列車AVE|マドリッド、サラゴサ
都市間バス|バルセロナ

ハカ
列車|パンプローナ、サラゴサ、ウエスカ

バス|パンプローナ、サン・セバスチャン、サラゴサ、ウエスカ

ピレネーの村々

公共バス|数本/日。専用車のご利用をお勧めします。

ピレネー山脈の見どころ6選


見どころ1  渓谷と村

ピレネー山脈には独自の文化と景観を持つ渓谷が数多くあります。谷と谷の間には高い山が聳え、道路網が発達するまでは谷同士の行き来が困難な時代が続いたため、伝統衣装や住居、言語などの固有の文化が育まれたと言われています。渓谷の麓には厳しい自然環境の中でたくましく生きる小さな村が点在しています。ピレネーならではの山麓の風景を探しにいきましょう。ピレネーの村の詳細はこちらからどうぞ

北スペインの観光スポットであるアラゴン・ピレネーのテナ渓谷

テナ渓谷(アラゴン州)

北スペインの観光スポットであるアラゴン・ピレネーのトルラ

トルラ(アラゴン州)

北スペインの観光スポットであるアラゴンのサンタ・クルス・デ・ラ・セロス村とピレネー山脈

サンタ・クルス・デ・ラ・セロス 村(アラゴン州)


見どころ2  ロマネスク建築と歴史

手つかずの自然に囲まれた人里離れた村、交易の拠点として栄えた村、地元産業を受け継ぐ村など、ピレネー山麓には大小様々な村がありますが、その村に共通するのが、町の中心に必ず古めかしい教会があるということです。かつて栄華を極めた村には今の村の姿からは想像もできない大きな教会が、巡礼路が通る村には巡礼者に人気のあった聖人の名前を冠した教会が、「国土回復運動」で戦略的拠点となった村にはイスラム寺院を改築した教会が残っています。大きな切り石、分厚い壁、チャーミングな彫刻、簡潔で明瞭な装飾に彩られたこれらのロマネスク建築は、1000 年の時空を越えて土地の歴史を語りかけます。

北スペインの観光スポットであるカタルーニャのボイ渓谷に位置するボイ村のサン・フアン教会

サン・フアン教会(ボイ渓谷)

北スペインの観光スポットであるカタルーニャのボイ渓谷に位置するタウル村のサンタ・マリア教会

サンタ・マリア教会(ボイ渓谷)

北スペインの観光スポットであるアラゴンのサン・フアン・デ・ラ・ペーニャ修道院のロマネスク様式の柱頭彫刻

ロマネスク柱頭(アラゴン州)


見どころ3  食

ピレネーには大自然でとれた新鮮な山の幸・食材が沢山あります。ナバラのロンカルチーズやマス、アラゴンのアスぺチーズやソモンターノワイン、カタルーニャのカルソッツは、豊かな風土に育まれた自然の恵みです。ナバラでは赤パプリカを混ぜ込んだチストラソーセージ、アラゴンではあらびきのロンガニサソーセージ、カタルーニャでは白インゲンと一緒に食べるブティファラソーセージなど、同じ食品でも地域の個性が光ります。素朴で食材の味を楽しめるピレネーの味覚をお試しあれ。

北スペインのアラゴン州のバルバストロ産のピンクトマト

バルバストロ産ピンクトマト

北スペインのアラゴンの郷土料理である仔羊のラムチョップ

アラゴン名物 ラムチョップ

北スペインのピレネー山脈で作られるチーズ

ピレネー産チーズ


見どころ4  眺望スポットめぐり

ピレネー山脈という言葉には、町も少なく、本格的に山登りをする人でなければそうそう足を踏み入れられない響きがありますが、そんなことはありません。スペインを代表する数々のスキー場があることからも分かるように、冬でも安全に通行することができる道路が整備されています。約 20 か所の峠を通じてフランスとも繋がっており、物流の拠点にもなっています。公共交通機関や専用車を上手く利用することで、大自然へのアクセスはとても簡単になります。また、ロープウェイや登山列車などを利用して、歩かずとも雄大な山岳風景を一望することができます。ピレネーは大自然を身近に感じることができる場所なのです。

ピレネー山脈のフランス側の景勝地

フランスの景勝地

北スペインの観光スポットであるアラゴン・ピレネーのオルデサ国立公園

オルデサ国立公園(アラゴン州)

北スペインの観光スポットであるカタルーニャのヌリア渓谷の展望台

ヌリア渓谷(カタルーニャ州)


見どころ5  高山植物

例年、ピレネーの高山植物は 5 月中旬頃から咲き始め、6 月頃に見頃を迎えます。高山植物の王様であるエーデル・ワイスや、ピレネーの固有種であるピレネー・ユリやピレネー・イワタバコ、アツモリソウ、70 種類を超えるランが高原や山道沿いにひっそりと咲いています。

ピレネー山脈の高山植物

ピレネーの高山植物

ピレネー山脈の高山植物

ランの花

ピレネー山脈の高山植物

ピレネーの高山植物


見どころ6  ハイキング

全長 430 kmのピレネー山脈には無数のハイキングコース、トレッキングコースがあります。散歩感覚で歩けるハイキングコースや日帰り登山、3000m 級のピークを目指すトレッキングまで、様々なレベルのコースが充実しています。ハイキング用の地図を広げると、3 種類のトレイルが表示されていることが分かります。GR (Gran Recorrido) はロングトレイルを意味し、50 kmを超えるトレイルを示します。PR (Pequeño Recorrido) はショートトレイルを意味し、10~50 kmのトレイルを示します。SL (Sendero Local) はローカルトレイルを意味し、10 km未満のトレイルを示します。本格的なトレイルの中で最も有名なものは、名ピークを拝むことができる中央ピレネーの国境超えや、ピレネー・トレイルと呼ばれる 800 kmに及ぶ長さを誇る GR11ルート、ピレネーの峠越えをするサンティアゴ巡礼路などです。これらのトレイルに挑戦する方は、現地を知り尽くした山岳ガイドに同行を依頼されることをお勧めします。

フランスとスペインの国境付近の中央ピレネー

中央ピレネー

北スペインの観光スポットであるアラゴンのテナ渓谷

テナ渓谷

北スペインの観光スポットであるカタルーニャ・ピレネーのヌリア峡谷

ヌリア渓谷

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