公現祭|ウエスカ

1月6日は公現祭を祝う日です。
スペイン語ではエピファニア(Epifanía)と呼ばれます。
生まれたばかりの幼子イエスのもとをラクダに乗り東方からやってきた三賢者が訪ねた日です。
家の玄関や町のショーウィンドーにはベレン(Belén)と呼ばれる飾りが置かれます。
ベレンとはイエス・キリストが誕生したベツレヘムを意味し、町の様子を再現した模型が見どころです。
クリスマスからはじまった約2週間に及ぶ冬休みも今日でおしまいです。
町のベレン飾りをのぞきに行きましょう。


ウエスカの不動産屋さんのショーウィンドーには立派なベレン模型が飾ってあります。
この迫力は家では再現できません。


模型の奥にはラクダに跨りベツレヘムに入城する三博士の姿があります。
​左から、アジアを表すガスパール、アフリカを表すバルタサール、ヨーロッパを表すメルチョールが並びます。


彼らが目指すのは、幼子イエスが生まれたばかりの小屋です。
聖母マリアと養父ホセがイエスに優しいまなざしを向けています。


ウエスカ県庁にも立派なベレンが飾られています。
町の人びとが生き生きと表現されています。
石橋の下で洗濯をする女性や子どもたち、羊飼いやニワトリ小屋、道端で談笑をする男性。
町の風景はどことなくピレネーの伝統家屋に似ています。


町の奥にはイエスのもとを訪ねる三賢者の姿があります。
新約聖書によると、博士たちは乳香、没薬、黄金を贈り物としてささげたと言われています。


メルカード広場の近くにある、パコ・アウグスティさんの画廊のベレン飾りはひと味違う趣があります。
赤いベツレヘムの星が博士たちをイエス・キリストのもとへ導いています。
やわらかな光が聖家族を照らしています。


新約聖書に登場する公現は宗教建築に数多く描かれる有名なエピソードです。
ウエスカの大聖堂の正門、タンパンと呼ばれる三角形の壁面には、
中央に幼子イエスを抱きかかえる聖母マリア、その左に三博士が建っています。

世界遺産に登録される「ボイ渓谷のロマネスク建築群」の一つである、タウル村のサンタ・マリア教会の壁画(11世紀)。
ウエスカ県のサン・フアン・デ・ラ・ペーニャ修道院のロマネスク柱頭(11-12世紀)。ラクダではなく馬に乗った博士。
サグラダ・ファミリア(聖家族)の正門。写真左下に三賢者の姿があり、その視線の先には聖家族が。

さて、ベレン巡りの後はお昼ご飯です。
前菜はエビとグーラスをのせた温サラダ。
グーラスとは「ウナギの稚魚もどき」。
高価なウナギの稚魚を模した魚のすり身です。
スペインではアヒージョにしたり、サラダにのせて食べます。

メインは鴨のコンフィです。
付け合わせはリンゴのソースとカリカリポテト。

そして、公現祭のデザートと言えばロスコン(Roscón)です。
ドーナツ型のスポンジケーキに生クリームがたっぷり挟まっています。
トッピングは果物の砂糖漬けです。
このケーキの中には「小さなプレゼント」が入っており、
それが当たった人は幸運を手にすると言われています。

ケーキの中から出てきたのは小さな人形2体。
一つは三賢者の一人であるバルタサール、そしてもう一つは子ブタのようです。

今日は子どもたちがプレゼントをもらう日でもあります。
現在ではサンタ・クロースが主流になりつつあるようですが、
ひと昔前までは1月6日にプレゼントをもらう習慣がありました。
束の間の冬休みが終わり、明日から新学期が始まります。

 

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