北スペインの食

北スペインの食

Gastronomía del Norte de España

スペイン料理は、新鮮な食材と親しみやすいシンプルな味付けで高い人気を誇ります。パエリアやトルティージャ、ガスパッチョ、アヒージョなど、聞き馴染みのある料理も多いのではないでしょうか。

スペインがみせる自然景観、気候、地形の多様性は、食文化の多様性に直結しています。海の幸、畑の恵み、チーズにパンといった北スペインならではの食材は、豊かな地域性を最も身近に教えてくれます。保存方法や調理方法、食べ合わせ、食事のシーンにも、地域色が色濃く映し出されています。

この地に暮らす人びとが、長い時間をかけて、厳しい自然のなかで、愛情をもって積み上げてきた食文化は、「スペイン料理」という言葉には収まりきらないほどの深みを見せてくれることでしょう。

  • 北スペインの 食文化
  • 海の幸
  • お肉
  • 畑の恵み
  • パンとチーズ
  • 自由に選ぶ旅

北スペインの 食文化

スペイン料理の特徴は、何と言っても、豊かな農・畜・水産物に裏打ちされた新鮮な食材です。食料自給率は 93% を誇り、良質な食材を手軽に購入することができます。味付けはシンプルで、素材の味がしっかりと生かされています。食材の味を引きたたせるのは、世界一の生産量を誇るオリーブオイルと、食事のお供であるワインです。パンと生ハム、チーズを食べるだけでも、十分に大地の味を感じることができます。スペイン、イタリア、ギリシャなど、地中海沿岸の食文化である地中海食は 2010 年にユネスコの世界無形文化財に登録されています。

地域色も豊かです。ガリシアの海産物、バスクのタラ料理やピンチョス、カスティーリャの肉料理、カタルーニャの地中海料理、バレンシアの米料理、イスラム文化の影響を色濃く残すアンダルシア料理など、その土地固有の気候や自然景観、歴史が見えるような、個性豊かな食文化が残っています。

北スペインのガリシアの食

ガリシア名物のムール貝

スペインの食

ガスパッチョ(トマトの冷製スープ)

北スペインの食

フルーツ盛沢山のサラダ

スペインの食

米料理にも様々な種類があります。

スペインの食

アビラ牛のステーキ(2人前)

スペインの食

デザートの種類も豊富です。

食の楽しみ方も様々です。バルで地元民と一緒に肩を並べてわいわいとつまんだり、レストランでしっかりとコース料理を楽しんだり、市場で様々な食材を眺めたり、スペイン各地の地元スーパーで地域の味を発掘するのもよいでしょう。スペインはどこへ行っても、どこで食べても、美味しいものと、何だか楽しそうな人びとに出会うことができます。この国では食事という行為が、おいしいものを食べるということに留まらず、会話を楽しんだり、大切な人と過ごすための、とても重要なコミュニケーションツールであることが、より一層実感できます。

スペインの食

バルのカウンターには地元ワインがずらり。

北スペインのバスクの食

バスクと言えばカウンターに並ぶピンチョス(おつまみ)

北スペインのカタルーニャの食

地元民で賑わうレストランには外れなし。

北スペインのバスクの食

市場を訪ねると食卓が見えます。

北スペインのカタルーニャの食

市場のバルでの朝ご飯もよし。(ボケリア市場)

スペインの食

野菜パエリアとイカ墨パエリア(カディス中央市場)

山と海に囲まれた北スペインには、一体どのような食文化があるのでしょうか。どんな食材があり、どのように調理されているのでしょうか。北西部の特徴としては、スペインの他の地域に比べると、圧倒的に降水量が多く、水に恵まれているという点、内陸部にはカンタブリア山脈に代表される山岳地帯が広がっている点、沿岸部は大西洋の恩恵を受けている点があげられます。北東部の特徴としては、ピレネー山脈に代表される山岳地帯が広がっている点、スペインでは数少ない地中海に河口を持つ川であるエブロ川が大地を潤しているという点、乾燥していて温暖な地中海性気候が挙げられます。そんな北スペインの食を少しだけ旅してみましょう。

北スペインの食

豊かな牧草地が広がるカンタブリア山脈

北スペインの食

牡蠣の養殖場が並ぶガリシアの入り江

北スペインの食

刈り取りが終わった小麦畑

海の幸


魚介類をよく食べるスペイン

スペインは EU 最大の漁業国です。地中海と大西洋に囲まれた海岸線の長さは約 7900 kmに及び、数々の漁港から大小様々な船が出航します。マドリッド市場である MERCAMADRID は東京に次いで世界第 2 位の水産物市場として活気に満ち、魚介類の年間消費量は日本に次いで世界 2 位です。

カンブリルスの人気魚屋(カタルーニャ)

漁獲される魚介類では、ビンナガマグロなどの遠洋漁が最も多く、スペイン全体の 50%を占めています。次に、タラ、メルルーサ、イワシ、カタクチイワシなどの沿岸魚、エビ、小エビ、ヤリイカ、コウイカ、タコなどの甲殻類、軟体類が続きます。養殖業も盛んです。養殖で最も多いムール貝をはじめ、カレイ、スズキ、タイ、ヒラメなどの海水魚や、ニジマス、ウナギ、チョウザメなどの淡水魚を生産しています。

地中海で水揚げされた新鮮な魚介類

日常の食卓にもよく魚が並びます。スペインで最もポピュラーな魚の一つがメルルーサです。鱈に似た白身魚で、スペインでは高級魚として取り扱われています。癖のない淡泊な旨みと舌触りのよい食感が特徴です。イワシやカタクチイワシも家庭料理に欠かせません。塩蔵にしたり、素揚げにしたりと、生鮮でも保存食でも様々な食べ方が楽しめます。マグロやカツオもスペインを代表する魚で、日本をはじめとして海外各地に輸出されています。鱈も加工と保存、運搬に適した魚として昔から重宝された魚です。また、クリスマスやお正月などのイベントでは、エビやカニなどの高級食材を食べます。魚介類が親しまれているため、美味しい食べ方や調理法が受け継がれているのです。

北スペインの家庭料理

カタクチイワシの酢漬け、オリーブ、アンチョビ、パプリカの酢漬け。これらをホクホクのジャガイモにのせて食べます。

北スペインの家庭料理

赤エビのパエリア

北スペインの家庭料理

お正月に出たネコラ蟹

海の幸の宝庫 北スペイン

2 つの海に囲まれた北スペインでは、新鮮な海の幸が獲れます。大西洋のカンタブリア海沿岸は 600 kmの長さを誇り、沖合まで大陸棚が広がっているため好漁場として有名です。メルルーサやアンコウ、イワシなどが水揚げされます。同じく、大西洋に面したガリシア州は 1200 kmに及ぶリアス式海岸が有名です。入り江 (スペイン語でリア) が複雑に入り組む海岸線には、淡水と海水が混ざり養分が豊富な漁場が生まれます。ここでは、ムール貝を中心とした養殖業が盛んです。

牡蠣の養殖場

・北スペインの主な魚
カタクチイワシ、イワシ、メルルーサ、タラ、スズキ、舌平目、カレイ、アンコウ、マグロ、カツオ、メロ(銀ムツ)、ヒメジ、ヘダイ、カサゴ、など。
北スペインの魚介類

天然のスズキやマトウダイ、カサゴ

北スペインの魚介類

サーモンとマグロ

北スペインの魚介類

イワシとサバ

・北スペインの主な甲殻類
エビ、アガザエビ、ロブスター、ネコラ蟹、チャングロ蟹、ケアシガ二、カメノテ、小エビ、ホタルイカ、コウイカ、タコ
北スペインの魚介類

赤エビ

北スペインの魚介類

様々な種類のエビ

北スペインの魚介類

高級食材カメノテ

・北スペインの主な貝類
牡蠣、ホタテ、ムール貝、マテ貝、ハマグリ、ザルガイ
北スペインの魚介類

ムール貝とイカ

スペインの魚屋の色々な貝類

様々な種類の貝

スペインで良く食べるマテ貝

マテ貝

バルでつまむ 海の幸

スペインの魚介類加工業は国内消費用の塩蔵加工と缶詰の生産が中心で、特にツナやカタクチイワシの缶詰保存食が人気です。その中でも、カタクチイワシの加工品は日常生活で最も親しまれる食品と言えるでしょう。バルでは、気軽に一皿料理やタパスをつまむことができます。

・ボケローネス
カタクチイワシの酢漬け。

・アンチョア
カタクチイワシの塩蔵。

・ラバス
イカフライ。カンタブリア州で定番の前菜です。カラッと揚がったフライを、手づかみで気軽につつきましょう。ビールとの相性が抜群です。

・トルティージャ・デ・バカラオ
鱈入りオムレツ。鱈のメッカとも言うべき、バスク州で親しまれる料理です。大きなオムレツの中には、トロトロの卵とふわふわの鱈がたっぷり入っています。一皿を皆でシャアして食べるのも、バスクならではの食べ方です。

ボケローネスというスペインのおつまみ

ボケローネスと呼ばれるイワシの酢漬け

スペインのアンチョビといえばカンタブリア産

アンチョアと呼ばれるイワシの塩蔵

バスクで良く食べるタラのトルティーリャ

バスクで良く食べるタラのトルティージャ

レストランで味わう 海の幸

大西洋で獲れる鱈は北スペインを代表する魚です。昔は安価で、塩漬けにして保存しやすく、運びやすい魚として親しまれてきました。謝肉祭から復活祭まで、肉の節制が行われた四旬節の間、人びとの食生活を支えた食材としても重宝されました。タラ漁に長けていたバスクの人びとは、調理法を工夫しながら鱈を楽しんでいたことが、今なお受け継がれる料理から伺えます。

・鱈のピルピル風
ピルピルとはオリーブオイルで煮込む調理法です。弱火でゆっくりと煮込むことで、タラのゼラチン質が出て、こっくりとした旨みのあるソースが出来上がります。タラ、オリーブオイル、ニンニク、トウガラシを使い、素材の味が最大限に引き出されたバスク州の伝統料理です。

・鱈のビスカヤソース
ビルバオが位置するバスク州ビスカヤ県で生まれた伝統料理です。鮮やかな赤色が特徴のビスカヤソースで鱈を煮込んだ料理です。味の決め手は「チョリセロペッパー」という赤唐辛子と紫玉ねぎです。お好みでトマトベースを加えることもあります。

・エスケイサーダ
タラのほぐし身と夏野菜で食べる冷製サラダは、カタルーニャで愛される夏の定番料理です。トマトや、玉ねぎ、黒オリーブなど地中海の味が一皿に詰まっています。オリーブオイルをかけて、シンプルでヘルシーにいただきます。

・アホアリエロ
北スペイン内陸部、特にナバラ州やアラゴン州の郷土料理として知られています。ニンニク、トマト、パプリカペースト、玉ねぎのベースで塩だらをほぐし、煮込んだ料理です。「アホ」はニンニク、「アリエロ」は荷車引き人を意味します。道路や自動車が発明されるまで、食糧や商品を荷馬車で運んでいた人びとの間で食べられていた料理が宿や食堂に浸透し、現在のレシピに進化したのではないかと考えられています。

カタルーニャの市場で売られていた塩だら

市場で売られている塩だら


カタルーニャの郷土料理であるタラのエスケイサーダ

エスケイサーダという鱈のサラダ


スペインを代表する白身魚であるタラ

鱈のトマトソース


バスクのタラ料理

鱈 ピーマンソテーのもりもり乗せ

メルルーサ

スペインで最もポピュラーな魚の一つです。舌触りの良い触感と淡泊であっても旨みが凝縮された身は、家庭料理でも大活躍します。オーブン焼き、鉄板焼き、フライにと色々な食べ方を楽しめます。

・メルルーサのバスク風
「メルルーサのグリーンソースかけ」とも呼ばれる、バスク地方を代表する伝統料理です。アサリやエビ、アスパラ、グリーンピース、ポテトなど、好きな具材と一緒に煮込みます。パセリを使ったグリーンソースには出汁の旨みがたっぷり出ており、パンにつけて食べてもよし。

・メルルーサのココチャ ピルピル風
「ココチャ」とは、メルルーサや鱈のあご下の身です。プルプルとした希少部位は、大切な行事で大事に食べられてきた料理です。オリーブオイルを弱火にかけ、ゆっくりと煮ることで、ココチャのゼラチン質と上品な旨みが凝縮されたピルピルソースになります。

メルルーサ


メルルーサのソテー

その他の魚料理

・マルミタコ
遠洋漁業に出た漁師たちが船にあるもので作ったごった煮に起源を持つマルミタコは、北スペインを代表する「漁師めし」です。旬のカツオをジャガイモと一緒にゆっくりと弱火で煮込んだ一皿は、スペインで最もおいしい魚の煮込み料理とも言われています。

・パステル・デ・カブラッチョ
カサゴのパテ。アストゥリアス州に言ったら、必ず食べてください。甘みと旨みを出すカサゴのほぐし身、優しい塩味は、地酒シードルと一緒に召し上がれ。

・イワシの炭火焼き
カンタブリア州を代表する魚料理です。夏の到来をお祝いする 6 月 24 日聖ヨハネの日には、たき火とイワシの炭火焼が欠かせません。サルディネーロ・ビーチが有名で州都サンタンデールには、イワシの網焼きや炭火焼が楽しめるレストランが沢山あります。

・魚の炭火焼
鮮魚の味をダイレクトに楽しめる炭火焼きは、バスク州のゲタリアの名物料理です。港を臨む小村にはおいしい焼き魚を出すレストランが軒を連ねています。スズキ、メルルーサ、舌平目、カレイなど、絶妙な火入れでほくほくに仕上がった魚を頬張りましょう。

シーフード

・ガリシア風タコ
ガリシア内陸部で生まれた料理です。スペイン語ではプルポ・ア・フェリアとも呼ばれ、直訳すると「タコの市仕立て」という意味になります。家畜市などが開かれる際に、出店で販売されたタコ料理に起源を持ちます。当時は雑魚扱いであったタコを乾燥させ、内陸へ運搬、茹でたものを木の棒でたたいて柔らかくし、ぶつ切りにして、栗の木のプレートにのせて、オリーブオイルと塩とパプリカパウダーで食べる、いわば昔の B 級グルメだったのです。現在では、タコの希少価値が上がり、ガリシアを代表する郷土料理として、スペイン全土で親しまれています。

・フィデウア
バレンシアの伝統料理です。ショートパスタをパエリア鍋で煮た、いわば「パスタパエリア」です。カタルーニャ州の沿岸地域でも親しまれており、地中海で獲れた新鮮な魚介類をたっぷりと味わうことができます。

・マリスカーダ
シーフード (スペイン語でマリスコ) の盛り合わせを意味します。特に、魚介類名産地であるガリシアでよく食べられます。リアス式海岸で獲れた新鮮なムール貝、マテ貝、ハマグリ、ロブスター、ホタテ、カニを贅沢に食べることができる、海鮮料理の王様です。

・イカの墨煮
バスク州で「チピ」の愛称で親しまれるホタルイカや、ヤリイカをイカ墨入りのソースで煮込んだ料理です。リンゴ、玉ねぎ、にんにく、魚の出汁、トマトベースの旨みが調和するソースで煮込んだイカにご飯を添えて食べます。

北スペインのお肉

「豚が捨てるところがない」と言われるほどスペインで重宝される、お肉の王様が豚肉です。冬が訪れる前、各家庭では大事に育てた豚を生ハムやソーセージにして一年分の保存食を作る習慣がありました。豚の耳、鼻、腸、血も大切な食材、栄養源として使われました。豚肉だけではなく、豊かな牧草地帯が広がる北西スペインやピレネー山脈でのびのびと育った牛や羊も同じです。自然環境に裏付けされた、高品質で滋味深いお肉を味わうことができます。


ハム

スペインは世界一の生ハム生産国です。サラマンカからエクストレマドゥーラを経てアンダルシア西部一帯で生産される、どんぐりを食べて育った黒豚であるイベリコ豚が最も有名でしょう。北スペインでもおいしい生ハムが生産されています。

・バスク豚キントア種の生ハム
バスク豚はこの地域の固有種です。垂れた長い耳とブチがトレードマークです。脂ののった上質な肉質が特徴で、バイヨンヌの生ハムにも使われています。

・テルエルの生ハム
原産地呼称が認められた白豚の生ハムです。ほんのりとした甘みと上品な旨みが特徴で、飽きのこない口当たりの良さが評判です。アラゴン州の前菜でよく登場します。

・レオンのセシーナ
スペインで生ハムといえば豚肉が一般的ですが、レオンには牛肉の生ハムがあります。燻製の香りと上品な舌触り、適度な塩味が特徴です。

北スペインの生ハム

生ハム

北スペインの生ハム

生ハムのバケット

北スペインの生ハム

生ハムの前菜

ソーセージ

・カタルーニャのブティファラ
カタルーニャを代表する伝統的なソーセージです。トリュフ入り、卵入り、ブラッドソーセージなど様々な種類があります。付け合わせの小粒インゲンと食べると更に美味しいです。

・フエ
カタルーニャ発祥のドライソーセージです。黒コショウとニンニクの風味が利いており、朝食やおつまみで食べます。

・グラウスのロンガニサ
アラゴンを代表する伝統的な食材です。オレガノ、ナツメグ、タイム、チョウジなどの香辛料が絶妙な塩梅で混ぜ込まれたあらびきソーセージは、炭火焼でジューシーに仕上がります。ドライソーセージもあり、パンに挟んだり、おつまみに最適です。

・ナバラのチストラ
ナバラ発祥の赤く細長いソーセージです。塩、ニンニク、パプリカパウダー、パセリなどで味が調えられたソーセージは、揚げたり焼いたりして、バルのおつまみとして良く登場します。

・チョリソ
イベリア半島全土で親しまれる、スペインを代表するソーセージです。パプリカパウダーとニンニクの味がしみ込んだソーセージは、そのまま食べても調理して食べても絶品です。北スペインでは、リオハとアストゥリアスが名産地として知られています。リオハ風じゃがいも煮込みや、アストゥリアスの地酒シードル (リンゴ酒) 煮込みなどがあります。

・ガリシアのラコン
塩漬け豚肉をラコンと呼びます。ガリシア地方で生産されており、原産地呼称が認められた高品質な食材です。カットハムしてタパスとして食べたり、ガリシア風コシードで沢山の野菜と一緒に煮込んだりと、様々なシーンで活躍するガリシアを代表する食材です。

・ブルゴスのモルシージャ
北スペインを代表するブラッド・ソーセージです。巡礼路沿いの都市ブルゴス発祥です。豚の血、お米、玉ねぎのみじん切り、ラード、香辛料が練りこんであります。輪切りにして、表面がカリカリになるまで揚げたモルシージャは、北スペインでお馴染みのタパスです。

北スペインのカタルーニャのブティファラソーセージ

カタルーニャ名物 ブティファラ・ソーセージ

北スペインのガリシアのラコンハム

ガリシア名物 ラコン・ハム

北スペインのバスクのチョリソー

バスク州のチョリソー・ソーセージ

牛肉

自然豊かな北スペインには、年間を通して牛や羊、山羊が牧草を食べることができる理想的な環境が整っています。北スペイン一帯では、ジューシーで味わい深い牛肉が沢山あります。

ガリシア牛、アストゥリアス牛、トゥダンカ種を代表とするカンタブリア牛、バスク牛、ナバラ牛は、肉本来の味が楽しめる炭火焼ステーキでご賞味あれ。

北スペインのアストゥリアスのビーフ

アストゥリアス牛

北スペインのバスクのビーフ

バスク牛

ラム肉

北スペインでは牧羊も盛んです。ピレネー山脈一帯では、夏になると移動牧畜がおこなわれます。平地から高原へと群れを成して羊たちが大移動をします。北スペインでは、アラゴンの乳飲み子羊やナバラの仔羊の炭火焼やオーブン焼きが有名です。リオハでは、「ラムチョップのサルミエント焼き」をお試しあれ。ブドウのつる (スペイン語でサルミエント) で炭火焼にしたラム肉は香ばしい香りが食欲をそそります。

北スペインのアラゴンのラム

アラゴンのラムチョップ

北スペインのアラゴンのラム

ラムチョップの炭火焼

その他肉料理

・カチョッポ
アストゥリアスの郷土料理です。チーズと生ハムを牛肉で挟んで揚げた、大きなビーフカツレツです。フライドポテトやパプリカのソテーを添えて、大人数でわいわいと食べる家庭料理です。

・鶏肉のチリンドロン
アラゴン州のウエスカ発祥の郷土料理です。軽く焼き目を付けた鶏肉を、トマト、ピーマン、玉ねぎからなるチリンドロンソースで、柔らかくなるまでゆっくりと煮込んだ料理はお祭り事には欠かせないご馳走です。

・フリカンド
薄いビーフステーキを野菜のピューレソースで柔らかく煮込んだカタルーニャの伝統料理です。クリスマスなどのお祝い事や家族が集まる日曜日の食事で親しまれています。玉ねぎ、にんじん、マッシュルームなど大地の恵みがたくさん詰まった一皿です。

・ラショ
ガリシアで最も伝統的な肉料理です。駒切にした豚ロースをニンニクとオリーブオイルに漬けてから炒めた、とてもシンプルな家庭料理です。フライドポテトやパプリカなどを付け合わせて食べます。レストランだけでなくバルでも気軽につまむことができます。

北スペインのアラゴンのチキンのチリンドロン風

チキンのチリンドロン風

北スペインの鴨料理

鴨肉

ビーフのソテー

畑の恵み

スペインは EU の主要農業国のひとつであり、農業生産額は、仏、独、伊に次ぐ EU 第四位に位置しています。農地用面積はフランスに次ぐ EU 第二位で、国土面積の 53%を占めています。主要農産物は、大麦、小麦、ぶどう、オリーブ (生産量世界第一位) 、トマト、かんきつ類です。オリーブオイルにいたっては、世界の生産量の約 6 割がスペイン産、輸出額は世界一です。また、有機農業が盛んで、有機農業面積は世界第四位、EU 内では一位となっており、オリーブ、穀物、ぶどうを栽培しています。


野菜

・ナバラの野菜
「スペインで野菜の名産地といえばナバラ」と言われるほど、新鮮な野菜の名産地として知られています。ロドサ村原産のピキージョという名前の小柄な赤パプリカは、ほぐした鱈の身入りのクリームソースを詰めてフライや煮込み料理にしたり、メイン料理の付け合わせ、タパスにと様々な場面で活躍する食品です。ボリュームのある白アスパラやアンティチョークはオリーブオイルと塩をかけるだけで旨みが引き立ちます。

・イバーラの青唐辛子
「ピパーラ」はバスク州ギプスコア県イバーラ村原産の青唐辛子です。適度に雨が降る気候のため、辛すぎず、しかし味のしっかりとした青唐辛子ができます。素揚げにして塩をかけてシンプルに食べたり、ワインビネガーで酢漬けにして、アンチョビ、オリーブの実と一緒に爪楊枝に刺して「ヒルダ」というピンチョ (おつまみ) として親しまれています。

・ゲルニカのピーマン
細長い小ぶりのピーマンは 5 月~10 月にかけて、バスク州内陸部のカンタブリア山麓で収穫されます。素揚げにして塩をかけるだけで、大地の味をしっかりと楽しむことができます。

・パドロンのシシトウ
ガリシア州ア・コルーニャ県パドロンで栽培が始まったシシトウです。小ぶりで丸みがあり、おつまみや付け合わせに大活躍の食材です。バルのカウンターには、生のシシトウが並び、揚げたてをサーブしてくれます。

・バルバストロのピンクトマト
アラゴン州ウエスカ県バルバルトロで栽培される、ピンクがかった色が特徴の大きなトマトです。皮が薄く、ジューシーで甘みがあり、サラダに最適です。オリーブオイルとあら塩、ビネガーをかけてあっさり食べる、夏を代表する一皿です。

・ボラッハ
アラゴン人が愛してやまない野菜がボラッハ (ルリジサ) です。ジャガイモといっしょに茹で、オリーブオイルと塩でシンプルに食べます。クリスマスの前菜に登場する時は、エビやアサリのソースをかけてちょっと豪華に頂きます。

・カルソッツ
カタルーニャの冬の味覚である「焼きネギ」です。カタルーニャ州やアラゴン州で収穫される玉ねぎの一種は、豪快に網焼きで食べます。焦げた皮をめくると、柔らかくジューシーな部分が出てきます。ロメスコソースをたっぷりつけて、手掴みで頬張るのが、本場流です。

・エスカリバーダ
スペインを代表する地中海料理です。ナス、玉ねぎ、パプリカ、ピーマンをオーブンで焼き、皮を剥いて、常温まで冷まして食べる健康食です。オリーブオイルとお塩、もしくはアンチョビと一緒に口に入れると、野菜の旨みが引き立ちます。

北スペインのピンクトマト

バルバストロ産ピンク・トマト

北スペインのバスクの青唐辛子

バスク州イバーラ産の青唐辛子

北スペインのカタルーニャの夏野菜

地中海の恵み

北スペインのバスクの野菜料理

野菜料理も豊富です。

北スペインのナバラのピキージョ・ピーマン

ナバラの特産ピキージョ・ピーマン

北スペインのアラゴンのボラッハ

アラゴンの野菜といえば「ボラッハ」

・アストゥリアスの白インゲン
アストゥリアス州原産の大粒の白インゲン豆は「ファバ」という名前で、スペイン全国で親しまれています。このインゲン豆を使った煮込み料理は「ファバーダ」と呼ばれ、チョリソーや豚肉、モルシージャと一緒に煮込んだ、冬のご馳走です。

・トロサの黒豆
バスク州ギプスコア県トロサ原産の黒豆は、煮込み料理にぴったりの食材です。黒豆を煮込み、オリーブオイルをさっとかけて、イバーラの青唐辛子の酢漬けを乗せれば、立派な料理が完成です。お好みでチョリソーやモルシージャ、豚肉を入れても良いでしょう。

・バスクの涙豆
穏やかで湿度の高いバスク州ギプスコア県ゲタリアで栽培されるえんどう豆の一種です。涙のような形をしているため、「涙豆」の愛称で親しまれています。春の訪れを告げる食材は、スペイン随一の希少価値を誇ります。ポーチドエッグや生ハムを添えて、プチプチと弾ける食感を楽しめます。

・地方色豊かなコシード
たっぷりの野菜と地方ならではの食材を楽しめるのは、何と言っても煮込み料理です。スペイン語で煮込み料理のことを「コシード」と言いますが、一言にコシードといっても地方によって具材が異なります。日本の鍋料理のような位置づけです。ガリシア州のコシードはひよこ豆の他に、栗、ラコン、ガリシア牛、カブなどガリシアならではの食材が満載です。カンタブリア州では、白インゲンや「ベルサ」と呼ばれるキャベツを使うコシード・モンタニェス (山の煮込み) と、ひよこ豆や牛肉コシード・レバニエゴ (レバニエゴ地方の煮込み) があります。アストゥリアス州では、たっぷりの野菜と地元産のチョリソーやモルシージャを使ったポテ・アストゥリアーノが冬のご馳走です。

北スペインのアストゥリアスの白インゲン豆

アストゥリアス名産の白インゲン

北スペインのバスクの黒豆

バスク州トロサの名産黒豆

北スペインの豆

色々な豆

北スペインのアストゥリアスの白インゲン煮込み

アストゥリアス郷土料理「ファバーダ」

北スペインのひよこ豆の煮込み

ひよこ豆とココチャの煮込み料理

北スペインのレンズマメ煮込み

レンズ豆の煮込み

果物

・カランダの黄桃
アラゴン州テルエル県カランダは黄桃の名産地として知られており、秋に旬を迎えます。しっかりとした果肉と優しい甘みが特徴で、原産地呼称が認められています。

・レリダの洋梨
北スペイン随一の果樹栽培地域であるレリダでは、洋梨が有名です。その他にも、リンゴや黄桃、サクランボなど多くの果樹園が集まっています。

・エブロ盆地の果樹
カンタブリア山脈から地中海へと北スペインを横断するエブロ川沿いでは、パラグアージョ、サクランボ、アンズ、プラムなど、様々な果樹の栽培されています。

北スペインの夏の果物

プラム、イチジク、アンズ、洋梨は夏の味覚

北スペインの果物

フルーツはおいしくて、安い

北スペインの市場

市場の果物屋さん(バルセロナ)

北スペインの果物

サクランボ

北スペインの果物

アンズやベリー類

北スペインの果物

パラグアージョ

調味料

・テルエルの黒トリュフ
アラゴン州テルエル県は黒トリュフの産地として知られています。「黒いダイヤモンド」と呼ばれており、世界有数の栽培量を誇ります。スペインで栽培されるトリュフの 90%はフランスへ輸出され、処理されたのち、「フランス産」として出荷されるため、テルエル産の黒トリュフはあまり聞き馴染みがありませんが、原産地としては非常に有名です。

・ヒローカのサフラン
スペインでサフランの産地といえば、ラ・マンチャが有名ですが、北スペインにもサフランの名産地があります。アラゴン州テルエル県ヒローカです。パエリアはもちろんのこと、煮込み料理やソースに使われる高級香辛料です。

・オリーブオイル
北スペインでは、アラゴン、カタルーニャ、ナバラ、リオハなど、高品質なオリーブオイルの産地があります。

・アニャナの塩
バスク州アラバ県には塩田があります。遥か昔、先史時代から製塩が行われていた地域は、中世を通して「白い金」と呼ばれた塩により、繁栄しました。その後、一度は衰退したものの、文化的重要性が評価され活気を取り戻しています。昔ながらの製法でゆっくりと天日干しにした塩は、バスク州の有名レストランでも大切に使われています。

パンとチーズ

スペインの食事に欠かせない食べ物と言えば、パンとチーズです。小麦と動物のミルクから作られる 2 つの食品は、古くから貴重な栄養分としてスペインの食生活を支えてきました。北スペインで特に有名なパンとチーズをご紹介します。旅で疲れたときに、スーパーで食材を仕入れ、宿でささっと食事をすませる時に参考にしてください。


パン

・セアのパン
「世界で一番おいしいパン」のひとつとも称されるパンが、ガリシア州オウレンセ県セア村にあります。13 世紀にシトー会オセイラ修道院で生まれから現在まで、ガリシア全土で愛される大きなパンです。地元の小麦をふんだんに使用した生地は、2~3 時間かけてしっかりと手でこねられ、「パン屋のサイン」とも呼ばれる切れ目を入れてから 2 時間かけて釜で焼かれます。こんがりと焼けた小麦色の固い皮と、もちもちの食感が特徴です。

・パジェスのパン
セアのパンと同じように原産地呼称が認められた、カタルーニャの伝統的なパンです。固い皮のおかげで、パンの中身がより長持ちします。「カタルーニャの朝ご飯」であるパン・コン・トマテ (パンにトマトをこすりつけ、オリーブオイルと塩で食べる) には欠かせない食材です。

スペインのパン

トロサの市場

スペインのパン

食卓にパンは欠かせません。

スペインのパン

可愛いパン籠。

スペインのパン

オリーブオイルや塩を付けてパンを楽しむ。

スペインのパン

ほうれん草のオムレツとパン・コン・トマテ

スペインのパン料理

ミーガスと呼ばれる、パンくずを使った郷土料理

チーズ

北スペインのチーズは羊、牛、ヤギのミルクを使用しています。同じ動物でも、食べている牧草や餌の影響、地域独自の製法などにより、味が変わります。北スペインには個性豊かな伝統的チーズが揃っています。

降水量の多い北西スペインには、豊かな牧草地帯が広がっており、一年を通して、牛がのびのびと育つ環境が揃っているため、牛乳を使用したチーズが多くあります。土地柄と密接に関係する原材料や熟成方法に触れることで、更に思い出深い味となるでしょう。

スペインのチーズ

セオ・デ・ウルヘルの定期市

スペインのチーズ

ヒホンの市場(アストゥリアス州)

スペインのチーズ

トロサの市場

スペインのチーズ

デザートとしても大活躍。

スペインのチーズ

洋梨のサラダにちらして。

スペインのチーズ

ハードタイプはワインとの相性が抜群です。

・イディアサバル (ナバラ州 / バスク州)
ラチャ種の羊のミルクを主に使用した、セミハードタイプのチーズです。バスク地方を代表する食材です。

・ロンカル (ナバラ州)
ピレネー山脈のロンカル渓谷で昔から生産される伝統的なチーズです。標高 2000m の山に囲まれた、山岳地帯の貴重なたんぱく源として生活を支えてきました。1981 年にスペインで初めて原産地呼称が認められたチーズ界の金字塔のような存在です。ラサ種とラチャ種の羊のミルクを使用した、コクのあるハードタイプのチーズです。

・ピコン・ベヘス・トレスビソ (カンタブリア州)
「ピコン・チーズ」の名で親しまれる、ブルーチーズです。カンタブリア州内陸部の豊かな牧草を食べて育った特定の品種の羊・牛・山羊のミルクから作られています。

・ナタ・デ・カンタブリア (カンタブリア州)
通称「カンタブリアのチーズ」と呼ばれる、ホルスタイン種の牛乳から作られた、ソフトタイプのチーズです。クリーミーな食感とバターを思わせる軽い風味が特徴です。

・ケスコス・デ・リエバナ (カンタブリア州)
カンタブリア州の山岳地帯である、リエバナ渓谷で生産されています。羊・牛・山羊のミルクから作られる、セミハードタイプのチーズです。口当たりがよく、ほんのり甘みがあります。スモークタイプも人気です。

・アフエルガル・ピトゥ (アストゥリアス州)
アストゥリアス州全土で親しまれているチーズです。海洋性気候の恩恵を受けた牧草地でのびのびと育ったホルスタイン種の牛乳から作られています。フレッシュタイプとセミハードタイプがあります。濃厚でコクのある味が特徴で、パプリカパウダーを練りこんだ種類もあり、こちらはピリっとした辛さを楽しめます。

・カブラレス (アストゥリアス州)
アストゥリアス州の山岳地帯、ピコス・デ・エウロパ山塊のカブラレス地方で生産されています。羊・牛・山羊のミルクから作られる、ブルーチーズです。熟成は、湿度 90%の天然洞窟で 2~4 か月間行われます。緑がかった青カビチーズは、強烈なにおいとコクで、チーズ愛好家から高い評価を得ています。

・ガモネウ (アストゥリアス州)
カブラレスチーズと並び、ピコス・デ・エウロパ山塊周辺を代表するブルーチーズです。羊・牛・山羊のミルクから作られます。強烈なにおいと、微かに舌を刺す濃厚な味が特徴です。

・カシン (アストゥリアス州)
アストゥリアスで最も長い歴史を誇るチーズの一つです。狭い渓谷、平原、山々が織り交ざる、自然豊かな地域で育った牛のミルクから作られる、セミハードタイプのチーズです。コクのある味と、ピリリとした辛さ、軽い苦みを残す後味が特徴です。

・アルスア・ウジョア (ガリシア州)
ガリシア州の中でも特に畜産が盛んな内陸部で生まれたチーズです。牛乳から作られる、ソフトタイプです。濃厚でクリーミーな食感、口当たりの良い優しい味は、ガリシアを代表するチーズとしてスペイン全国で人気を誇っています。

・テティージャ (ガリシア州)
アルスア・ウジョアと並び、ガリシアを代表するチーズです。牛乳からつくられる、セミハードタイプです。「テティージャ」とはスペイン語で「おっぱい」を意味し、古くは修道院で漏斗を使い作られていたため特徴的な形となり、このような名前が付けられました。なめらかな舌触りと口当たりの良い風味は色々な料理に合います。

・サン・シモン・ダ・コスタ (ガリシア州)
テティージャと同じように円錐の形をした、牛乳から作られる、セミハードタイプのチーズです。白樺の木でスモークした香ばしくクリーミーは口当たりが特徴です。

・オ・セブレイロ (ガリシア州)
コック帽のような形が目印の、牛乳から作られた真っ白なフレッシュチーズです。ざらつく舌触りと、ヨーグルトのような酸味が特徴です。ジャムやはちみつをかけて、前菜やデザートとしても親しまれています。

・アルト・ウルヘル・イ・ラ・セルダーニャ (カタルーニャ州)
カタルーニャ州北部、ピレネー山脈が連なる自然豊かな地域で生まれたチーズです。ホルスタイン種の牛乳から作られる、セミハードタイプです。

・アルバラシン (アラゴン州)
チーズコンクールで金賞を受賞している、近年注目されているチーズです。羊乳から作られる、セミハードタイプです。プレーンチーズだけではなく、ワインに漬けたものや、ローズマリーで香り付けしたものなど、ユニークな味も楽しむことができます。

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