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- バスク見どころ５選
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バスク
バスクはスペインに 17 ある自治州の一つです。イベリア半島の北部に位置しており、大西洋に面したビスカヤ県とギプスコア県、内陸のアラバ県の 3 県から構成されています。州都はアラバ県のビトリア=ガステイスです。ここ数年、世界で注目を集める美食の町サン・セバスチャンはギプスコア県、ビルバオはギプスコア県のそれぞれ県都です。
州東部にはギプスコア県が位置しています。沿岸部にはカンタブリア海の大海原が広がり、海沿いにはサン・セバスチャンを筆頭とする王侯貴族に人気を集めた美しい町や、新鮮な魚介類が水揚げされる歴史ある港町が点在しています。内陸には、シドラーと呼ばれるリンゴ酒の生産地として有名なアスティラガラ村や黒豆で有名な古都トロサなど、土地との繋がりを受け継ぐ村が数多く残っています。東部はフランスと接しており、フレンチ・バスクと呼ばれるバイヨンヌやビアリッツへのアクセスも簡単です。
サン・セバスチャン
州西部にはビスカヤ県が位置しています。県都はバスク州で最も人口の多いビルバオです。北スペインのハブ空港とも言えるビルバオ空港が位置しているため、ここを起点にバスクの旅を組み立てる方も多いでしょう。スペイン随一の工業都市から近代建築が建ち並ぶ街へと画期的な変貌を遂げた街の中心には、その立役者ともいえるグッゲンハイム美術館が建っています。市内を流れるネルビオン川を河口へ進むと、ビスケー湾の正門のような堂々とした佇まいの世界遺産ビスカヤ橋が姿を現します。海岸線を更に進むとガステルガッチェ島やベルメオなど風光明媚なスポットが目白押しです。内陸は山地になっており、バスクの歴史を象徴するゲルニカやウルキオラ自然公園などを訪問することができます。隣接するカンタブリア州へのアクセスが簡単で、バスクから北スペイン他州にも足を延ばしやすい県です。
ビルバオ
州内陸部にはアラバ県が位置しています。県都は、バスク山地に囲まれたアラバ盆地に位置するビトリアです。ローマ時代から、イベリア半島内陸部とフランスのボルドーを結ぶ交通の要所として発展し、現在ではバスク州政府機関や議会が集まる都市です。大聖堂や中世の趣が残るアーモンド型の旧市街地が有名です。
ビトリア
基本情報
人口｜約 216 万人 (第 7 位 / 17 自治州)
面積｜7,234 km2 (第 14 位 / 17 自治州)
県｜アラバ県、ビスカヤ県、ギプスコア県
州都｜ビトリア (アラバ県)
アクセス
ビルバオ
空港｜国内、欧州
列車｜マドリッド、バルセロナ、北スペイン諸都市
バス｜マドリッド、バルセロナ、北スペイン諸都市
サン・セバスチャン
空港｜国内、欧州
列車｜マドリッド、バルセロナ、北スペイン諸都市
バス｜マドリッド、バルセロナ、北スペイン諸都市
SNCF｜エンダイアから仏国鉄に接続可能
ビトリア
空港｜国内、欧州
列車｜マドリッド、バルセロナ、北スペイン諸都市
バス｜マドリッド、バルセロナ、ログローニョ、パンプローナ、ブルゴス、他北スペイン諸都市
バスクの見どころ５選
見どころ１ バスクの３都市
バスクには 3 つの個性的な都市があります。人口が最も多いビルバオ市は工業都市として発展した後、近代都市へと変貌を遂げた街です。市街地には、ネルビオン川が流れています。かつては貨物船が出入りしていた川のほとりに、グッゲンハイム美術館が建っています。渋い光を放つチタンに覆われた近代美術館は船のかたちをしており、造船業や商業港として栄えた街の歴史を語り継いでいます。旧市街地の古い町並みやバル街、川沿いの市場を散策したら、ケーブルカーでアルチャンダ山へ登り街を一望しましょう。
美食の都として名高いサン・セバスチャンでは、市内に無数にあるバルをはしごして旬の味、地元の味を満喫できます。老舗バルから新進気鋭の新しいバルまで、雰囲気やおすすめの一品もバルごとに違います。モンテイゲルド山に登りカンタブリア海に面した街を眺めたり、新市街地でブティック巡りをしたりと、散策も楽しめる街です。
内陸の都ビトリアではアーモンドの形をした旧市街地をのんびりと歩きましょう。小高い丘になった旧市街地の中心部には、修復中のゴシック大聖堂が堂々と建っています。現在進行形で修復中の大聖堂を見学するのも良いでしょう。旧市街の美しさと、緑豊かな町並みが特徴です。
これらの都市を訪ねるだけでも、バスクの雰囲気やホスピタリティを十分に感じることができるでしょう。
サン・セバスチャン 憲法広場
ビルバオ グッゲンハイム美術館
ビトリア
見どころ２ 海辺の小さな村
大西洋の海岸線を沿うように小さな村が輝いています。伝統産業を受け継ぎ、歴史ある町並みを留める村を訪ねましょう。ビルバオ市からネルビオン川を河口へ進むとゲッチョとポルトゥガレーテを結ぶ運搬橋、ビスカヤ橋が現れます。そこから海岸線を東へ進むと海に浮かぶサン・フアン・デ・ガステルガチェ島や風光明媚な港町であるベルメオがお出ましです。デバやスマイアなどの港町を通り更に東へ進むと、バスクの地酒であるチャコリの名産地として知られるゲタリアとスマイアが見えてきます。海岸線沿いの斜面にブドウ畑が広がる美しい景色の中を通り抜け、サン・セバスチャンから更に東へ進むとフランスとの国境沿いにオンダリビアがあります。色とりどりの伝統家屋が町を彩る港町は隠れた美食の都です。
ゲタリア
サン・フアン・デ・ガステルガチェ
オンダリビア
見どころ３ 食
美食の地域として名高いバスク料理の主人公は、新鮮な食材です。カンタブリア海で水揚げされる新鮮なカタクチイワシやビンナガマグロ、イディアサバル産チーズ、イバラ産青トウガラシ、ゲルニカ産ミニピーマン、トロサ産黒豆など、バスク全域が食材の宝庫です。海と山が育む食文化は様々な形で楽しむことができます。バルと呼ばれる立ち飲み居酒屋で串にささったひと口おつまみ「ピンチョス」を食べ歩いても良いですし、地元民があつまる食堂で賑やかに食べるのもよし、ミシュランの星を持つレストランで時間をかけてゆっくりと食事をするのもよいでしょう。バスク風メルルーサ、ココチャのピルピル風、タラのピルピル風、イカの墨煮、スズキの炭焼き、マルミタコ (マグロとじゃがいものトマト煮) 、インゲン豆とチョリソーの煮込みなどの郷土料理は地酒チャコリ (微発泡の若飲み白ワイン) や赤ワインと相性が抜群です。皆でわいわい食事を楽しむなら、シードル (リンゴ酒) を巨大な樽から直接告げるシドレリアを訪ねて、チュレトン・ステーキや鱈入りトルティージャをつつきながらテーブルを囲むのが、おすすめです。どこを訪ねても必ず土地の味があり、バルへ行けば温かく迎えてくれるバスクの食文化を体感しましょう。親しい人と美味しく食べて飲み、楽しい時間を過ごすことは、バスクの人びとにとって生活の中心となる大切な時間です。
バルで食べるピンチョス
地元レストランでコース料理
ミシュランの星付きレストランでランチ
見どころ４ バスク地方
ローマ時代以前から、バスクには独自の文化や言語が存在していました。そのような歴史的ルーツを共有する地域を「バスク地方」と呼びます。スペインとフランスにまたがるバスク地方は、スペインのバスク州とナバラ州、フランスのピレネー=アトランティック県西部から成ります。
フレンチ・バスクでは、アイノアやエスプレットに代表されるのどかな農村風景とビアリッツやサン・ジャン・ド・リュズに代表される美しい港町が見どころです。フレンチバスクの中心都市であるバイヨンヌも見逃せません。国や州という枠に収まらない、土地の繋がりが生きる場所を訪ねましょう。
エスペレット
ラ・リューヌ登山列車
バイヨンヌ
見どころ５ グリーンスペインを楽しむ
バスク州を含めた、カンタブリア州、アストゥリアス州、ガリシア州の 4 州をまとめて「グリーンスペイン」と呼びます。スペインの他の地域に比べ降水量が多く、緑豊かな自然が広がっているため、このような呼び名が付きました。グリーンスペインを楽しむ方法は様々です。大西洋の海岸線を聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへと延びるサンティアゴ巡礼路「北の道」を歩けば、風景や郷土料理とともにじっくりと北スペインを知ることができます。バスや列車の利便性が高い州都巡りも良いでしょう。豪華 5 つ星寝台列車エル・トランスカンタブリコに乗って 4 州を快適かつ効率よく巡ることもできます。
カンタブリアの州都 サンタンデール
ピコス・デ・エウロパ国立公園
ガウディ建築 エル・カプリッチョ
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