リオハ

ラ・リオハはスペインに 17 ある自治州の一つです。イベリア半島北部に位置しており、ラ・リオハ県のみで構成される一州一県の自治州です。

州都はワインの町として有名なログローニョです。エブロ盆地に位置する町の周りには、ブドウ畑が見渡す限りどこまでも広がっています。ここでは、スペインを代表する芳醇な赤ワインとして有名な「リオハ・ワイン」が生産されています。州南部に位置するイベリコ山系から流れる 7 本の川は畑を潤し、州北部に位置するバスク山地が冷たい北風から盆地を守ることで、リオハ一帯には良質なブドウの栽培環境が生まれています。

リオハのブドウ畑

スペインの国土のわずか 1%を占める小さな州ですが、その魅力はワインに留まりません。州を東西に流れるエブロ川沿いには、ナバラから続くサンティアゴ巡礼路が通り、古くから多くの人・物・文化が行き交いました。道沿いにはサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダのような中世の町や、スペイン語の発祥地として知られるサン・ミジャン・デ・コゴージャの修道院が位置しています。

州南部に連なるイベリコ山系にはリオハ州の最高峰であるサン・ロレンソ山 (2271m) そびえ、夏の避暑地、冬のスキー・リゾート地として賑わいをみせます。

リオハの見どころ３選

• 見どころ１　ワイン
• 見どころ２　サンティアゴ巡礼路
• 見どころ３　近隣都市とあわせて楽しむ

見どころ１　ワイン

スペインワインの代名詞とも言えるリオハ・ワインは、最高品質のワインであることを表す、特選原産地呼称 (D.O.Ca) が認められた地域です。醸造されるワインの 90% を占める赤ワインは芳醇でコクのある味わいが特徴です。テンプラニージョやガルナッチャなどスペインを代表する黒ブドウが使用されており、スペインに来たら一度は飲んでみたいワインです。老舗ワイナリーでの見学・試飲体験をはじめ、ブドウ畑の散策やワイナリーホテルでの滞在など、ワインをテーマにした様々なアクティビティを体験することができます。毎年 9 月には州都ログローニョでブドウの収穫を祝うサン・マテオ祭りが開催され、その年の最初に収穫したブドウを足で踏みジュースを絞るという、リオハならではの伝統行事が受け継がれています。バル通りとして名高いラウレル通り (Calle del Laurel) はタパスとともに地元ワインを気軽に楽しめるお勧めのスポットです。

リオハは赤ワインが有名

ワイン樽

ラウレル通りにはバルが軒を連ねます

見どころ２　サンティアゴ巡礼路

ナバラからリオハへと続くサンティアゴ巡礼路「フランスの道」は、道沿いに大小様々な村を形成してきました。そのうちの一つが、サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダです。町の目抜き通りである巡礼路を毎日たくさんの巡礼者が歩きます。通り沿いには、「雌鶏と雄鶏の伝説」で有名な大聖堂や巡礼宿、パラドール（国営ホテル）が立ち並び、中世の趣を感じることができます。迂回路を歩いてサン・ミジャン・デ・コゴージャへ行くのも良いでしょう。世界遺産に登録されるユソ修道院とスソ修道院では「スペイン語発祥の地」の歴史を紐解くことができます。

サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダの大聖堂

スソ修道院

ユソ修道院

見どころ３　近隣都市とあわせて楽しむ

リオハ州の周りには北スペインを代表する都市が多数あるため、帰り旅行や他州と併せて旅を楽しむことができます。州都ログローニョから、ビルバオまでは車で 1時間半、サン・セバスチャンは 2 時間、パンプローナは 1 時間、ブルゴスは 1 時間半でアクセスすることができます。似ているけれどどこか違う、近隣都市を訪問しながら北スペインの巡りましょう。

バスクの州都ビトリア

ナバラの州都パンプローナ

巡礼路の町ブルゴス

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