CAMINO DE SANTIAGO

 

流れ星が行きついた先に建てられた街
サンティアゴ・デ・コンポステーラ
踏み固められた歴史と言う名の道は、世界各地から「星の野原」に延びる

 

 

サンティアゴ巡礼路の歴史は9世紀にさかのぼります。キリストの使徒であり、イベリア半島でキリスト教の布教活動を行った聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の墓が、星に導かれた羊飼いによって発見されたのが起源とされています。
この地に教会が建てられ、町はサンティアゴ・デ・コンポステーラ(「星の野原」)と呼ばれるようになり、以後、ローマ、エルサレムと並ぶキリスト教三大聖地の一つに発展しました。

千年以上の月日が流れた現在も、この地を目指し巡礼者が歩きます。巡礼路は1本ではなく、ヨーロッパ各地から異なる都市を経由しサンティアゴ・デ・コンポステーラまで伸びています。

「フランス人の道」はフランスからピレネー山脈を越えスペインに入り、北スペインの内陸部を東から西へまっすぐ進む、最もポピュラーな巡礼路です。ハカ(アラゴン州)、パンプローナ(ナバラ州)、ブルゴスやレオン(カスティーリャ・イ・レオン州)など、巡礼路の宿場町として発展を遂げたスペインを代表する歴史的な都市を歩くことができます。

近年、人気を集めているのが、「北の道」です。バスク地方のイルンから始まり、北スペインの海岸線に沿って進むルートでは、サン・セバスチャンやビルバオ(バスク州)、サンタンデールやサンティジャーナ・デル・マル(カンタブリア州)など、北スペインを代表する名所を歩きながら、グリーン・スペインの美しい風景とおいしい海の幸を満喫することができます。

その他にも、セビリアからヒホン(アストゥリアス州)までを北上する古代ローマの交易路である「銀の道」や、ポルトガルのリスボンからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでを北上する「ポルトガルの道」、巡礼路を締めくくるガリシア最西端のフィステラ岬までのルートなどがあります。

ホタテ貝や黄色い矢印を目印に共に歩む巡礼者の間には、国も年齢も巡礼目的も関係ない、不思議な調和が生まれます。長距離でも短距離でも、徒歩でも自転車でも、自分に合った方法で巡礼路を歩いてみましょう。